仙台道場稽古日誌


仙台道場 2006年12月6日

最近は技の難しさを改めて感じる日々が続いています。
師匠と同じ動きをする、という単純なことが出来ません。もちろん簡単に出来る人なんているわけないし、もし出来たとしても
それは簡単に真似出来る程度の動きであるわけですが・・・(笑)

冒頭から悲しい話をしますがこの現代で、「達人」という言葉は死語になりつつあるように感じます。
現代人は忙しく、昔のように十分な稽古時間を取ることは難しくなりました。
自分の場合、武術を始めたころは結構ヒマ人で、毎日数時間以上に及ぶ稽古を欠かしたことはありませんでした。
しかしそれが就職と同時に段々と減っていき、今に至ります。
一応毎日武術の事はいつでも考えるようにクセをつけていますし、そこそこ稽古はしているつもりですが、それでももっとやってる人も
いるでしょうし、十分ではないかもしれません。別に稽古時間が長ければ良い、というわけではないんですけどね。
自分もまだ当然達人と呼べるような人間ではありませんので、指導の立場にありながらも、時には技を失敗することもあります。
国指定の重要文化財での奉納演武で失敗したこともあります(笑)
自分はその度に反省します。まだまだだな、と。そして自分の小ささを感じ、また奮起します。
この奮起が実を結ぶこともあれば空回りすることもある。人生はなんと面白いものであるのか。

・・・身の回りに、師匠を含めて数名ほど武術の「達人だ」と感じた人たちがいる。
漫画のような話ですが、恐ろしいほどの軽いジャブ程度の一発で壁際まで吹き飛ばす体験をさせてくれた方もいた。
そして2倍以上の体重、3倍以上の年齢差でありながら相手を軽々と投げてしまう小柄な師範もいる。それは自分の目で見た真実だ。
有名な武術の歌に「分け登る、麓の道は多けれど 同じ雲井の月を見るかな」という歌がある。
その歌が示す通り、その人たちは多分それぞれが違う道をたどって頂上に登りつめたのであろう。
いや、師匠は死ぬまで修行と言っている。頂上に登った、と考える事なんて修行者にとっておこがましい傲慢であるのかもしれない。

ちょっとくらい強い人、というのは結構ザラにいると思っています。それくらいの方なら自分の周りにすら山のようにいます。
ただ、その人たちが「達人」かと問われたら・・・・・・・・・・。
自分も、そして当道場の生徒一人一人がまだ発展途上。でもその発展途上である自分を実感できればそれで良いのではないか。
自分の才能のあるなしに関わらず、お山の大将にならず、目標は高く持ちたいものです。
だから歌は目標のことをあえて

「雲井の月」

と表現しているのではないでしょうか。少数ながら存在する、自分の知る「達人」たちに敬意を込めつつ、
その言葉が死語にならないように稽古していきたいですね。
・・・というわけで最近稽古の錬度を上げてみました。みんなウォーミングアップの時点でかなり死にそうになってるのが
見ていて楽しいです(笑)
稽古はキツくてナンボです。フツーに稽古してたらフツーにしか強くなれません。
みんな、今週も気合いれていこうな!!!






仙台道場 2006年5月13日

激動の一年だったな、と思いつつ、ようやく稽古も本格始動出来そうな自分に喜びを感じつつ再開作業に入る。
道場のほうも今後はもう少し力が入れていけそうだ。
本日の稽古場所は仙台駅東口のスポーツスタジオにて稽古。しかし時間が少ししか取れなかった。
見学の方が来られるとの事だったので、大半はその説明に割いて、あとは各自形稽古でもやってもらおうと思った。
見学のYさんとスタジオ入り。昔少林寺拳法をやっていたとか。結構良い感じの体つきで、説明のしがいがある。
色々な話をしながら斎田派の技と形の考え方を説明。なかなか好きな方らしく、早くも一通りは理解して頂けた模様。
ただ、どちらかと言うと気持ち良く汗をかきたいように見受けられたので、初心者向けの稽古もある事を示す。
途中から数人加わり、彼らにはひたすら形を振ってもらう。やはり形が一番大事です。
稽古の最後に全員形を振ってもらう・・・が・・・N君以外はちょっと下降気味になっていた。どうもまだ形を振る際の力が抜けないらしい。
I君などは最近力も抜けて遠山先生にも絶賛されていたのだが、脱力にこだわるあまり、他が超おろそかになってしまっていた。
まあ、初心のうちにはありがちな事だ。そのまま彼に伝え、反省して頂く。逆に彼からすれば自信満々で今回稽古に来た
そうで、指摘が意外だったようだ。そんなに武術は甘くはありません(笑)。人間、ひとつの事を修正しようとすると、他が
おろそかになる。それは仕方ないことだ。しかしそれでも修正に修正を繰り返し、底上げと上方修正を同時に行っていくのが
古流の理想の稽古なのではないかと思う。(他武道も似たようなものだとは思うが)
複雑な技術、高等な技術になればなるほど、教える側は細心の注意を払わねばならない。習う側がその本質を見失わない
ように、わかりやすくイメージを理解させる事が簡単ではないからだ。大抵の指導者は、ひとつの技に対して一から十まで
具体的な説明を施すと思われる。が、一から十まで説明したところで、習う側がマスター出来るとは限らない。ここが難しい。
昔、自分が武術をやり始めた時はラクなものだった。道場に行けば自分でなにをせずとも、誰かが課題を与えてくれて、自分は
その課題に取り組むだけで良かった。今も師匠から課題を与えられてはいるが、同時に自分の生徒に対しても課題を与えなくてはならない
立場になってしまった。
課題を与えれば地道に取り組んで、次回の稽古には解決してくる熱心な者もいれば、半年たとうが解決しないで
「なぜうまくならないんだろう?」と頭をヒネる者もいる。
解決できない者の中にも大きく2パターンあり、ひとつは「消極的で、理解しようとしない者」、もうひとつが「積極的に、理解しようと質問してくる者」がいる。
上記の後者の中にもさらに2パターンあり、「本当に理解しようと努力している者」と「理解しようとしてる、というスタンスだけ認めてもらいたいが為に苦し紛れで質問してくる者」となる。
この後者がちょっと対応に困るわけだ。

・・・で、ここで面白い事に気付くわけです。気付いた方もいると思われます。これって・・・あてはまるのは別に武術の事だけじゃないですよね?
例えば、「会社」というひとつのコミュニティの中に、「道場」というコミュニティをあてはめることが、出来ると思います。
それぞれ要求されるのは、上下関係、課題に取り組む重要さ、向上心、計画性、積極性、人間同士の和、目的意識、団体行動等々・・・いかがでしょう?
このことを最初に教えてくれたのは兄弟子ですが、「技の詰めが甘い奴は、仕事の詰めも甘いよ」と。・・・聞かされた時、まだ若かった自分には衝撃でした。
例外もあるかもしれませんが、確かに周りを見渡せば、技への厳しさを持ってる人は仕事にも厳しさを持って取り組んでいました。
考えてみれば仕事をするのも武術をするのも同じ人間がするわけですから、多少の得手不得手はあろうとも、結果は似てくるわけです。

武術でよく叫ばれている「精神修養」という意義ですが、別に武術をやってりゃ勝手に身につくこと、というわけでもないですよね。
言うなればこの現代、道場で学ぶ、という事は、社会へ出るための予習なんだと思います。(武術の本質も忘れてはいけませんが)
一般常識や人との付き合い方、与えられた仕事へどう取り組むべきか、全て道場で学ぶこと(経験)から応用・転用すれば十分通用するものになると思う。
そしてそれこそ現代で求められている真の精神修養なのではないかな、と。
これは武術に限った事でもなく、普通のスポーツなどでも同じですね。ひとつの道に没頭すれば、自ずと自分の性格上の欠点や長所が浮き彫りに
なっていきます。それを自覚して、あきらめずに前進し続けることこそ、尊い行いなのではないでしょうか。

自分は、向上心のある人が大好きです。見ていて凄く、気持ちいい。
・・・自分の教えてる生徒たちへ。これからもずっと、「みんな大好き」でいさせて下さいね?(笑)






仙台道場 2005年4月9日

自分の会社まで出かける。前日の金曜日に例のテレビ取材のオンエアが
あったので、会社のHDDレコーダーに録画をしてあったのだ。それをDVDにダビングしなくては
ならなかった。会社に入ると休日出勤の人たちが猛烈な勢いで働いている。客先からの電話も相次ぎ、
今日は特別忙しそうだ。幸い今日は自分は休日出勤の日ではなかったので、忙しそうな人をよそ目に
ノンビリとダビング作業に入る。ダビングしてる時間は自分の席でメールの返事を書いたりメルマガの
原稿を書いたりしていた。
合間にオンエアの映像を見てみる。実は忙しくてまだ目を通してなかったのだ。
ほうほう、習い事特集とは聞いていたが、扱われ方が予想より結構大きくてびっくり。
さすがにプロは上手く編集するもので、1時間半くらいの収録を見事なくらいまんべんなくまとめていた。
放送時間も聞いていた予定より少し長めに取ってくれたみたいで、今回声をかけてくださったAさんには
改めて感謝。番組中の反響もなかなかで、別に心眼流じゃなくても良いので、もっと古武道全体が普及して
くれたらな、と思ったりした。
2本分のダビングが終わった。1本は今回の収録で少し強く技をかけてしまったお詫びにT中君に進呈する予定。
気が付けば時間はもう11時半を過ぎようとしていた。
相方は仕事が12時に終わるそうで、急いで迎えにいく。

今日の昼は絶対うどんを食べよう!と2人で相談していたので、某うどん屋に行き、冷やしうどんを食べる。
最近少し暖かくなってきたので冷やしうどんが格別に美味く感じる。やはり一番美味いのは青海苔入りの天カスを
うどんに山のようにかけ、七味唐辛子をうっすらと膜が張るまでかける食べ方。麺を食べ終わって、残る天カスを
コンブおにぎりと合わせて食べるとこれまた最高。しそ入りササミ天ぷらも少しガーリック風味でやはり絶品の美味さだ。
なんだかんだ言っても飽きずにほぼ毎週食べに来ている。飽きない味が近場にあるというのは嬉しいものだ。
幸せな昼食を終え、稽古へと向かう。今回もまた稽古場が少し離れた場所にあるので、もんぢん・え〜君と協力して
参加者を車で拾い集める事に。仙台駅でO君を拾い、河原町のあたりでT田君を拾う。T田君は相変わらず服のセンスが
関西人してて、遠くからでもすぐわかる。あんなにコテコテな服も、彼が着るとなぜか違和感無く感じられる。
・・・なんでやねん!? ←言いたかっただけ
オレあたりが着たら絶対に違和感があるはずだ(笑)。
そろった所で西多賀市民センターへ移動。・・・のはずだったが・・・なんてわかりにくい場所にあるんだろう!!
建物は見えるのだが、道が非常にせまくて入り組んでて、周囲を3周くらいしてしまった。
なんとか到着すると建物は古いがなかなか立派で、貸してもらった場所も大変広く、稽古には十分だった。
まず次週に控えた演武の打ち合わせ。結局自分の多忙のせいで、今日の今日まで誰が何をやるかを決められなかった。
遠山先生に決めてもらおうとも思ったのだが「お前に任す」の一言で思惑は無残に散ってしまったのだ・・・。
で、仙台道場の方針で考えてみた。まだ在籍者も十数名と選抜なんておこがましい人数。やっぱり全員参加が妥当で
あろう。演武といっても要するに発表会だ。人数が多ければそれなりに選ぶ必要も出てこようが、開設して1年ちょいの
仙台道場は、全員入門1年未満。ここは無理矢理選抜するより、全員出して後の稽古の励みになれば良い。
初心者が多いのだから、とにかく今年はみんなが仲良く楽しめる武術イベントにしたいのだ。
さらっと軽く全員に形を振らせてみる。体質に合った形を見抜き、それぞれに形の担当を言い渡す。結構大変な
作業だ。どうしても表と中極に得意が集まってしまう。この前切紙を取った2人には居取をやらせる事にする。
残った落と切以降は鹿島台道場のメンバーと自分で埋めるか・・・と思っていた中、T君が気を吐いた形を見せる。
彼には取放をやってもらう事に決定。これであとは遠山先生と自分でなんとかなりそうだ。
早速自分の担当通りの形稽古を開始する。
まず「表」担当のO君とI君に組稽古をやらせる。どちらも心眼流を始めて数ヶ月。形はまだまだだが、光るものは
持っている。案の定少しいじってあげると良い形を取れるようになった。
忙しくもんぢんA君とS君の中極ペアの形を見る。S君は相変わらずあるクセが直らない。もんぢんA君も同様だ。
しかし逆に言えばそこさえ直れば2人とも一皮むける事だろう。
居取ペアのT田君とT中君には居取の片衣と袖附を教える。居取はCさんが天才的なので、彼らの監督はCさんに
任す。残るT君と自分とで落と切の形を稽古。Cさんとも取手を稽古し、なんだか順調だ。
今日は全員で延々と同じ形だけを繰り返し、16:30まで稽古し、終了する。
市民センターの外で解散前に少しお話。先日のNHKのオンエア等について話す。
「家族になんか言われた?」と聞くと、I君とS君のお母さんが「教えてる先生カッコいいね〜」との話。
・・・・・・・・・内心照れる・・・さすがにそれはない(爆)。
I君のお母さんなんかは「妻夫木聡に似てる」との発言もしていたらしい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ツ、ツマブキ!?!? ←素でビックリ
いくらなんでもそりゃないだろ、と内心ツッコミを入れるが、とりあえずおどけてみる(笑)。
その後、S野郎の話とかイケメン登録の話とか、内輪以外には何のことだかわからない話をし、一同解散。
帰りももんぢんA君の協力を得て、全員の内の半分を送迎してもらう。
自分の車には今日も鹿島台稽古に参加するというO君、T君、そして自宅までT田君を送る為に乗せる。
車の中で多賀城に住んでるミキティというコの内輪話をしつつ、T田君をまず家で下ろした。
T君とO君とを引きつれ、コンビニで買い食いをし、そのまま鹿島台入りする事になった。
最近この二人の高校生が非常にイキが良い。鹿島台稽古が収穫にあふれている事に気付いたようだ。
良い傾向である。

鹿島台の遠山先生宅の前に着くと、丁度庭に先生がいた。挨拶を済ませ、隣接の道場へとなだれ込む。
演武の打ち合わせをし、早速形を検視してもらう。O君もT君も一様に先生を納得させた。稽古進度は順調のようだ。
I森君が途中顔を出したので、自分は彼と居取と取手の投げを稽古する。斎田伝の投げは技がかかった瞬間、ある感覚が
出ないと全て力技とみなされ、失敗に分類される。彼も自分も最近投げの稽古を怠っていたせいでその感覚の出ないこと
出ないこと。回数をこなしてるうちに少しは勘が取り戻せてきたが、やはり四十八手はまんべんなく稽古しないと駄目と
いう好例であろう。
その後、遠山先生も演武で披露する技をリハーサルする事に。取手の襟取、つまりは背負い投げだ。
技の相手はI森君が先生の相手を酷く嫌がるので自分が務める事に。で、早速投げられる。
・・・痛い・・・衝撃が体の芯にくる。I森君が嫌がる理由は早い話がこれだ。
身長の高さで言えばI森君は182センチ。先生とは30センチくらい違うだろうが、この衝撃が全く
違う。強烈に差が有る。ましてや相手は70過ぎの老体である。この体格差・筋力差・落差を無関係に思わせる
衝撃の違い、口伝にてその衝撃を生む理屈は教えられてはいるが、ここまで違うと眩暈がする。
以前、演武の際、兄弟子にも同じ技をかけられた時があるが、その時などは半年ばかり左足が使えなくなった
事がある。もうこういう世界を味わってしまった以上、引っ込みはつかない。滅入る事無く、追いつけ追い越せ、である。
その後O君、T君も一通り手直しをしてもらい、挨拶をして帰ることにした。
仙台到着後、彼らを送り、また土曜日が終わった。
次週はついに福島より招待を受けた、2日連続開催の奉納演武だ。今年も各地より有名流派が集まる。
気合を入れて臨もうと思う。

※福島の演武の模様は5月発刊予定の東北古武道通信第三号にて掲載予定です。
(メルマガ登録者専用の写真閲覧・動画閲覧ページ等も検討中)






仙台道場 2005年4月2日

前日は例によって深酒をした。最近色々な事でストレスがたまってきた感じなので、つい酒量も
増えるというものだ。深酒の効果でまんまと正午に目を覚ます。それでも眠い。
文鳥にエサをあげながらボチボチ準備を始め、仙台駅にO君を迎えに行く。
そのまま稽古場所に移動。到着してビックリ。今日は生徒の数が多すぎるぞ!!
数えなくても10人以上がその場にいるのがわかった。
・・・といいつつ自分で呼んだようなものだが。
実は今日はまたNHKの取材がある。それと4月中旬に他県に招待演武を依頼されたので
その稽古と打ち合わせをする、と伝えていたワケです。
NHKさんから取材の依頼があったのが水曜日。急遽場所の手配等に追われ、若干一杯一杯に
なってしまった今週。場所の確保が出来たのも金曜日という強硬スケジュールっぷり。
まずは早速演武の打ち合わせをする。基本的に全員参加の方針だ。去年の演武の時は道場を
開いたばかりで生徒も三人しかいなかったが今年は十数人。入門して一年未満の人間が過半数だが、
才能豊かな人材も多く入門してくれたので、今回はラクでいい(笑)。
演武の打ち合わせもそこそこに、取材向けの技についても協議。なかなか案がまとまらないので
何も考えないで一発勝負で臨む事にした。
今日は仙台稽古と打ち合わせと取材と鹿島台での夜稽古とがかぶりまくった為、非常に過密なスケジュールだ。
打ち合わせ後軽く稽古をし、同時に質問タイム。今週もイマイチ良い質問には巡りあえなかった。多分これは
自分のせいなんだろうが、こちらから「質問はないか〜?」と聞きすぎるあまり、生徒も質問とみせかけて、
知っている事の確認を求めてくるだけになってしまった。質問を聞きながら、知ってる事をなぜ聞く?と心の中で
ツッコミを入れた。それとなく全員に聞いてまわったが、だいたいがそうだった。今回は唯一O君だけ、核心に迫る
質問をしてきたので個人的にはこれが嬉しかった。
でもよくよく考えれば質問を求めるってアレですよね。求めたからすぐ出るワケじゃなし、教えてる側が急かす
モンじゃないなぁと。いや、自分がそうだったので、つい・・・(笑)。
毎週稽古に行く度に、「今週の質問は?」と聞かれるので、そりゃもう毎週必死に質問を考えました自分(笑)。
でもこういう教え方が万人向けかと言うと、そうじゃないと思うんですよね。
自分に教えてくれた兄弟子や師匠は自分のタイプを見てそう教えてくれてたんではないかと最近思いました。
反省反省。もう誰彼構わず質問をやたら求めません(笑)。・・・タイプを見て、求めますm(__)m

独り言はさておき、15:00になったところで取材用に借りた稽古場所、青葉区中山市民センターに車で移動を
開始。初めて使う場所だ。
移動しながらセブンのメンチカツパン(?)を食べ、同乗の生徒と余談等を。しかしメンチカツパンうめぇな(笑)。
ほどなくして場所に到着。取材前とは思えないノンビリした空気の中、稽古開始。
もしかしたら一番アガっているのは自分なんじゃないだろうか?と思ってみた。
T君と取材のネタに急遽「取放」を覚えてもらう事にしたのだが・・・ちょっとした説明でもう
覚えてしまった。嬉しくなったので7本全部教えてしまう。
そんな事をしてる内にNHKさん到着。今回は体験稽古の模様を収録するそうで、実際体験される
アナウンサーの北郷さんと、ディレクターの方と名刺交換を行う。
まず驚いたのが、北郷さんかわいすぎ。手足超細い。背ちっちゃい。きわめつけが、ステキな笑顔(爆)。
なにげにちょっとアガる(笑)。テレビでもかわいいですが、本物のほうが絶対かわいいです。ディレクターの方も
キレイな方で、そのままテレビ出れるんじゃなかろうかと。美女王国NHK?
驚きさめやらぬまま、収録開始。前回のように生中継でないので幾分か気はラク。
まずはどういう技を収録するか、一通り見てもらう。自分は比較的動作の大きい技を選んで実演した
のだが、護身術の側面を出したいのか、選ばれたのは「小具足」という形だった。
とりあえず街で後ろから暴漢が来た場合を想定して、肩に手をかけた瞬間、技をかけるという段取りに
なった。まずはリハーサルでお手本を2回ほど。この技は本来一瞬で決めてしまうので、一応素人にも
わかりやすいようにゆっくりと、軽くかけるつもりだった。ゆっくりは出来たのだが、ちょっといい感じで
決まってしまい、一気に地面につぶれる、相手を務めてくれたT中君。受身を取った左手が超真っ赤
になっていた。でもテレビ的には良かったらしく、OKを頂く。
その後、北郷さんに技のコツなどを教えて、実際に稽古してもらった。
女性は素直に言われた通り技をかけてくるので飲み込みが早い。
その他、山勢眼の肘当を使っての当身の使い方を一部公開。北郷さんにミットを持ってもらい、ミットに
肘を当てておく。そのまま軽〜くある動きをあるやり方で入れると軽〜く北郷さんが後方に吹き飛ぶ。
後方で予測待機をしてたS君が吹っ飛んだ北郷さんを受け止める。その時の北郷さんの驚きっぷりが凄く面白かった。
「力を入れてないように見えるんですが・・・」との事だが、実際力入れてませんので(笑)。
このような調子で収録は続き、19:00終了。収録の記念にお茶を頂く。箱についてるノシ紙の、
「日本放送協会」の字がアツいぜ! 「みなさんでどうぞ〜」と渡されたのだが、面倒くさいので自分の車の中で
同乗者に分配してしまった。 ←酷い
外に出て、NHKのお2人に挨拶を終える。NHK陣営は北郷さんの車に乗って来たと思われるのだが、
ある生徒がその車を見て、
「あっ、○○ナンバーだ!ワハハハ!」と某地方ナンバーを笑う。
・・・・・ヲイ、まだそこに本人いるんだぞ!!!(滝汗)
失礼な生徒を持つと大変です。
遅くなったので遠くから通ってるだけはI君を地下鉄の駅まで送り、今度は鹿島台稽古へ向かう。

20:45過ぎに鹿島台に着くとI森君が既に稽古を一通りやり終えたようだ。まあ時間も遅いし
無理もないか。とりあえず10名前後の人数で道場に大挙。人数の事は何も言ってなかったのでとりあえず驚く遠山先生(笑)。
自分は腕のスジが調子悪いので今日は着替えずに、完全に指導に回ることに。
最初に伝授式が行われる。切紙伝授を受けるのは仙台道場よりT中君、T田君。秘伝目録伝授が鹿島台道場のI森君となる。
遠山先生により神前に向かい、儀式が始まる。後ろでは全員が正座で見守る。こういう儀式が初めての者もいるはずである。
儀式の中で巻物を各人受け取り、儀式終了後、みんなから祝いの声が飛ぶ。
仙台道場からは初の切紙伝授となった。開設して一年半、みんなよく支えて頑張ってくれたものだと感無量になる。
技量的にはまだまだこれからだが、こうしてひとつひとつステップをクリアしていく事は大事な事だ。
T中君とT田君はその後切紙伝授に伴う奥義の一手を伝授され、続いて居取の稽古にうつる。
居取からはちゃんと形を理解してないと成立しない部分がある。初めてちゃんと教えたので動作が厳密になり、
四苦八苦している。特に投げの部分が上手くいかないようだ。T田君がこの投げに関して猛然とファイトを燃やして
取り組んでいた。本当にもうちょっとのところでこの日は出来なかったが、この調子なら習得に時間はかからないだろう。
他の人間は遠山先生に形を見てもらっていた。正直、居取に集中していたので何をしていたかはわからなかったが、
後で聞いてみるとそれぞれ大収穫があったようだ。遠山先生は老練中の老練なので教えるのが非常に上手い。
そりゃ大収穫になるだろうよ、と思いながら自分の未熟さを反省した。
気付けば時間は22:30。遅く来たせいで少し遅く帰る事になってしまった。(当たり前だが)
帰りに某和食レストランにて全員でメシを食い、だいぶ遅くまで酒も入ってないのに大騒ぎする。
特に生粋の関西人T田君の話は面白かった。関西人てみんなあんなに面白いのか?
既に深夜になってしまった時刻、二手に分かれて全員車で送る。
今週は・・・・・・・・ただ一言、濃かった!!!
来週は演武の1週間前となる最終稽古。来週も濃くなりそうな予感・・・。
(NHKさん、今回は本当にありがとうございました!是非またいらして下さい!)






仙台道場 2005年3月26日

今週は木曜から金曜にかけて、自分は会社に泊りがけで徹夜作業だった。決算に向けての資料を
「明日までに作って」と依頼されたせいだ。・・・前日に言わないでほしい・・・(涙)。
金曜の早朝にようやく完成。金曜は定時で帰ろうと固く心に誓ったのだが・・・案の定さらに
残業をする羽目になる。デイリーで回ってくる仕事が多すぎるのですね・・・。
その反動か、金曜の晩は猛烈に遊びたい衝動にかられて、帰りの車中、思わずそのままパチンコへ。
三時間後・・・とりあえず、幸先良く勝利を収める(笑)。
軍資金は手に入れた。あとは資金力にモノを言わせて大盤振る舞いの酒宴へと突入。
ありえない量を飲み、食べ、いつの間にか寝てしまったのだが、それでも朝9時には起きてしまった。
そういえばレンタルしていたDVDを返しに泉方面まで行かなければいけない。急いで車に乗って、
だらけた休日の午前中を満喫する。返しに行くついでにゲームソフトなどを見てみたり。実は最近になって
ようやくプレステ2を購入してみたので、興味津々なのだ(笑)。ちょうどS君におすすめされていたソフトが
あったので、中古で購入。名前がグランド・セフト・オート?ちょっとイカレてて面白そうだ。
ふと相方がうどんを食べたいというので某うどん店に連れて行く。ここの冷やしうどんは鹿島台の某うどん店に比べると
落ちるが、それでも格別の味だ。仙台も一時期はうどん店ブームが訪れていたが、最近は淘汰が進み、うまい店だけが
残った。つぶれまくった某うどん店は讃岐うどんを謳っていて味とサービスには別に問題ないのだが、
なにしろうどんの麺がゴムのように固すぎて食べるときに大変だった。例えあれが本物の讃岐うどんだったとしても、
あれでは東北の人間は難しいのではないだろうか。
今日もいつものように大盛りうどんに天カスを山のようにかけ、七味も山のようにかけて食すのがここの通。
体に悪そうな食べ方ってなんでおいしいのだろう?ともかく至福の時間を過ごすことが出来た。
そのままヨドバシカメラに行って電化製品を漁り、その後道場に向かう。

到着すると数人が稽古を始めたり着替えて今まさに始めようとしていたり。
聞くとどうやら午前中も数名集まって自主稽古をしていたようだ。感心感心。こういう部分は見逃しません。
しかしS君より耳を疑うニュース。T君が午前中は来ていたけど、午後は来れないらしいというのだが、
問題はその理由。

「コンパがあるから」

何っっっっっっ(汗)
高校生の分際でコンパとは!
うらやましいので(?)、みんなと相談して下記のような超冗談メールを送る。
「何?コンパだ?今日稽古来ないんなら破門だ!!」
その後、4月中旬に斎田派が招待される演武会の話をみんなにしながら、返信を一同楽しみにする。
少ししてメール着信。数行のメールを要約すると「冗談キツい(涙)」といった内容。
興が乗ってきたので、
「冗談だと?冗談じゃねぇよ。最初に送ったメールの一番下を見ろ!」と送る。
さらに演武の話を続ける。演武は2日間開催なのでその役割分担や希望を話し合いながら、一同ワクワクが止まらない。
またメール着信。要約すると「冗談じゃなくて嘘かよ!(涙)」的な内容。
一同大爆笑。
・・・実は最初のメール、文章の最後の行を打ち終わってから30行くらい空で改行し、最後に、

「・・・嘘〜w(°。°)w」

と入れておいたのだ(爆)。これならパっと見ただけでは気がつかない(笑)。
コンパ頑張ってね!と励ましのメールを送り、ようやく稽古となる。武術のせいで彼の人生に不自由を与えて
しまうのは、あまりにも不憫じゃないですか(笑)
武術として締めるところは締めるが、遊びに寛大なのが仙台道場の特徴です(笑)

稽古開始。
まず最初に質問を聞く。質問作りにはみんなだいぶ苦心しているようだ。
しかしなかなか良い質問が出てこない。苦言を呈して言えば、間に合わせで考えたような質問ばかりだ。
しかし思えば自分も、そうであった。そう考えると兄弟子や遠山先生には苦労をかけたんだなといまさら
反省の念が蘇る。自分の場合、我慢強い指導者がいてくれて助かったのかもしれない。自分も根気良く
教えて行くのが肝要だと思った。
実際質問というのは非常に難しいものだと思う。これは仙台道場の人間を言っているのではなく、
質問の内容に「質問して熱意を見せよう」という気が少しでも入ってしまうと、逆に質問者の評価が落ちるものだ。
指導者に気に入ってもらう為の質問ではなく、本当に苦しみ抜いて出てくる質問というのは、本当に苦しまないと
出てくるわけがないのだ。質問タイムが終わり、恒例の組稽古へと移る。
今日はCさんが四十八手を覚えると宣言した最終日である。Cさんにつきっきりで技を教える。
表・中極・落・切・居取までは覚えているようだ。残りは取手と取放の形になる。
ずっと見ていたせいだろうか、取手の七本も簡単に覚える。取放の形も同様に覚えてくれた。
・・・いや、実際見事なものである。現象としては、「形の順番を覚えた」だけである。しかし、とりあえず
順番を覚えてくれないとそれ以上斎田伝の説明が出来ないのだ。自分が一人にかかりっきりになっている
時にも、他の道場生に色々教わりにいっていたのを自分は知っている。女性でありながら、仙台道場で
一番最初に四十八手を覚えたのだ。これには素直に拍手を送りたい。今後が楽しみになってきた。
その後、組稽古をやっている生徒たちから質問を受けつつ、東京講習会の内容をおさらい。
例え別伝系の形であっても、斎田伝の考え方は生かす事は出来る事を説明する。
最後にまた質問時間を取り、稽古終了。
自分はこのまま鹿島台まで稽古に行くが、ついでにI君を仙台駅、S君を自宅まで送ってあげる事に。
車中でケツメイシとゲームの話をし、彼らとはお別れ。

鹿島台に到着。
I森君が来ているかなと思ったが来ていない。他のメンツも水曜日に来て稽古をしていたようで、
ちょうど誰も来ない日だったようだ。
しかし一人の方がじっくり教えてもらえるから個人的には嬉しい。
形を見てもらい、今日は物凄い部分を指摘され、「なんでそれが見ただけでわかる!?」的な指摘があった。
やはり師匠は偉大だ。しかし本人曰く、「でもオラもいまだに修行中だものな・・・」。なんて素晴らしい。
あとは礼法を細かく習い直してみた。たかが礼法と侮るべからず。発見だらけで今日は大収穫となった。
そういえば来週はO君が鹿島台に行きたいと言っていた。彼も若いのにやる気があるものだ。彼は見た目クールだが、
その向上心は静かに伝わってくる。来週はついにT田君、T中君の切紙伝授となる。
巻物伝授は心眼流のみならず、古武道稽古者の華と呼べる日。心眼流の切紙授与は現代武道で言えば「初段」的な
認定を師匠から受けた事となる。来週も気合を入れて臨まねばならないだろう。






仙台道場 2005年3月19日

前日の金曜日、凝りもせず激しく飲酒。
明け方まで飲んでいたので少し酔いが残っている。そんな三連休の初日であった。
今日の稽古は楽しみがある。以前交流があったT沢君が道場に遊びに来る。彼は廣瀬師範と自分の
共通の友人であり、廣瀬師範が宮城に住まれていた頃はよく三人で交遊したものだ。武術の資料集めにも
天才的に鼻がきき、一体どこから?と思うくらいの意外な資料を膨大に見つけてくる。今回も再会の折、
今は故人だが某有名武術家の蔵書だった直筆署名入りの本(しかもレア本)を頂戴してしまった。
彼は惜しいことに体調を崩してしまい、今は武術から少し離れてしまったのだが、最近懐かしくなって
連絡した時、久しぶりに遊びに来るという事になった。
道場へ行き、しばらく鍛錬と形稽古をする。するとT沢君が来る。道場で見るのは久しぶりだ。
仙台道場の面々には組稽古と鍛錬をやってもらい、その間、K場君と自分とT沢君の三人で技を
掛け合う試み。K場君だけ、今回みんなとの形稽古からは外れて、見取り稽古をしてもらう。もちろん
考えあっての事である。
今日の稽古はほとんどこんな感じで終わってしまった。
驚くほど少ない事を数時間かけて終わらせた感じだ。
自分はこういう稽古も、嫌いではない。






仙台道場 2005年3月12日

先週の東京講習行きから早くも一週間が経とうとしている。
講習会は仙台道場の面々に少なからず衝撃を与えた。あの日のモチベーションを維持しつつ稽古が
出来れば最高なのだが・・・。
前日の金曜は相も変わらず飲んだくれて、昼前に目を覚ます。
ぼそぼそと昼飯を食いながら、今日は何を教えようかと考える。
当日のメニューには毎回悩まされる。単一なメニューでも自分は構わないのだが、そこはできれば
工夫があったほうが稽古に実が入るのが人情というものであろう。
さらに今回は他道場より交流を主旨とした出稽古に来る人達がいらっしゃる。結局稽古メニューは決まらなかったが、
変な稽古はいつもより少し控えめにしようと思った。

まずは仙台駅まで出稽古の人達とO君を迎えに。
出稽古の人とは初対面なので待ち合わせに苦労するも、なんとかおちあって挨拶を交わす。
出稽古の方は2人とも非常にまじめそうな感じ。自分自身がふざけた人間なので、それをなんとか
隠しきろうと決心する(笑)。O君も車に乗せ、稽古場へと向う。
今回の稽古場は諸事情もあり、体育館を丸々貸してもらえる事になった。広さはあまり必要では
ないが、たまには良いか・・・。
稽古場に到着すると、生徒の数人は既に到着していた。・・・?はて?なにやら怪しい動きが。
扉を開くと彼らが正座で並び、「おはようございます!師範!!」とお辞儀。
・・・・・・・・しばし絶句した(笑)。
いや、確かに午前中に「出稽古の方も来られるのだから恥ずかしくないようにね」とは言ってあった
のだが、まさかこういう手で来るとは(笑)。つくづく、飽きさせない生徒たちだなと(笑)。

着替えて、早速稽古を開始する。
とりあえずせっかく遠路わざわざ来てくれた出稽古の人のお相手。斎田伝の特異とも言える形の考え方と
使い方をライトに説明。おぉ、内心戸惑ってるのが良くわかる。
こうなれば実際心眼流の同じ技を使って違いを見せた方が見てくれは違うが同じ心眼流、話が早い。
最初に技をかけると彼らは特に抵抗もしなかった為、すんなりと技にかかってくれる。しかしそれでは面白くない。
「技にかからないように全力でいいから抵抗してみて?」と言ってみる。これはもはやバクチと呼べるかも
しれない(笑)。まあ丁度東京講習で覚えてきた技術もいくつかあるので、それとはわからないようにかけてみたら
これが面白いようにかかってくれて、なんとか面目を保つ事が出来た。
足腰の鍛錬も多少体験していってもらうが、あまりのキツさに彼らのみならず全員がKOされてしまった。
出稽古の彼らとはその後お互い教えを受けた技について語り、その場で実践したりして友好を深めていたのだが・・・
その合間に仙台道場の生徒が、「良いと言うまで形稽古の数をこなせ」と指示していたにも関わらず、形ではなく
違う補助運動を始めていた。こういうのは一人がやると伝播するものだ。道場創設以来、本気で頭にきたのだが(笑)、
そこはお客様の手前、なんとかこらえる。生徒達は「補助運動が形を良くする」と誤解しているようだ。
「形稽古をやりこんだ人間が補助運動をやる」からこそ初めて意味が出るという事をまだ理解していなかったようだ。
再三教えてきたつもりなのだが、しかしこれは自分のせいもあるのだろうと、未熟さを痛感する。
出稽古の方たちには失礼して、一人一人の形をチェックする事にする。
全員の形を見て、要点だけを指摘。この要点を来週までに解決してきてほしいものだ。
出稽古の人たちに「こんな感じで毎週稽古してます」と言うと「なんだか凄く難しそうですね」との弁。
そりゃ簡単な武術なんてないのだから難しく細かく稽古するのが最良です。多少は参考にして頂けたようで
安堵する。

全員のを見終わり、時間も押し迫ったところでリクエストコーナーにうつる。
某氏より、その時ある伝系のある痛い技の話になり、それをやって欲しいとの事。
リクエストにお答えして一発だけ軽くお見舞いする。すると「オレにも!」とまた一人。終わるとさらにまた一人。
・・・またこのオチか(汗)。
後半力んでしまい失敗した時もあったのだが、全員にまんべんなく一発入れて稽古終了。良いのが一発入った
生徒がいたのだが、打撃した所に打撃した通りの跡が残っていた。なんだかマンガみたいだ(笑)。

・・・このまま終了のはずだったが、最後に自分も知っている某伝系の形をお互い演武する事になる。
系統が近いので細かい動きは別としても似ているので興味深いとは思っていたが、まさか見せ合いをする事になるとは。
自分は斎田伝以外の形は結構どうでも良くなっているので、隠し技も入れたお茶目な演武をしてみた。
あんまり詳しく習ったわけではないので上手く振れない部分もあったが、まあこんなもんだろう。
続いて彼らが演武。やはり似ている。
心眼流で形が違う系統が多いのは以前から言われている話だが、微妙なエッセンスの違いで違って見える
のは仕方ないのではないだろうか。実際、違って見えるだけで、形の意味には違いはない。目の前で見ていると尚更それを感じる。
心眼流は道場同士で親交を持つ事は少ないのだが、同流儀同士(例えそうでなくても)自ら壁を作らず、もっとこうした交流を
持つ事が肝要である。心眼流も世代交代の時期は近い。それらを可能にするのは我ら若年層の務めの一つと言えるだろう。
最後に技の話等に花を咲かせ、出稽古の彼らを駅まで送る。彼らにはまた遊びに来て欲しいな、と心から願った。






仙台道場 2005年2月26日

今日は午後からの稽古。前の晩はエンジンオイルとワイパーの交換をしなくてはならなかった為、
早く退社し早く遊びに出かけ早く寝た為にいつもより早く起きた。とりあえず稽古の時間まで
四時間以上あった為、適当にダラダラと横になり、CD聞きながらネットでニュースをチェック。
うーん、ケツメイシの新曲「さくら」はなかなかいい感じだ。会社経由(一応放送業界なので)で
入手した「さくら」のプロモビデオがドラマ仕立てで死ぬほど良い出来。プロモに鈴木えみが
出ていたのだが、やたら綺麗に撮られていた。出身は中国らしいのだが、向こうの人はこんな
感じの人が多いのかな、等と考えてみたり。大いに触発されて、過去のケツメイシのプロモを
見直してみたりアルバムを3枚同時に聞きなおしてみたり。(かなりミーハー)
・・・・・・休日の起き抜けはこうあるべきなのではないだろうか!!(笑)

さて、午前中でだいぶリフレッシュできた。昼食に前日に買ったドリアを食べ、道場に向かう。
道場につくと結構集まりが良い。とりあえず全員組稽古が足りないので全員に組稽古の指示。
今週はある目論見がある。T君に居取・取手・取放の相手になってもらおうという計画。
彼は誰に習ったワケでもなくバク宙が出来る。動きも軽い。以前シャレで、某流派の空高く
上方に投げ飛ばす技を彼にかけた時も難なく両足で着地した。普通に身体能力が高いのだ。
斎田伝は居取以降の形に関しては非常にアクロバティックな動きが要求される。二十八手の
練度から言えば彼はまだまだだが、一番早く四十八手の相手が務まりそうなのは彼だろう。
早速技の順番から説明に入る。まず居取7本。ぎこちない(笑)。でも頑張ってる様子が
手にとるようにわかる。良い傾向だ。
居取の背負い投げの部分が今回課題となる。相手を背負ったまま、自分の腰を持ち上げる事が
出来ないらしい。彼の場合、ポイントは腰の位置と体の各部の動かし方に問題があった。
問題解決の説明はするのだが、二十八手の動きと連結した部分である為に体のほうが上手く
動いてくれない。まだ初回と言う事もあるのでこれで当たり前だと諭し、とりあえず7本を
終わらせる。その後も口伝の説明を交えて取手・取放を終える。これで次回からカタチだけでも
四十八手の稽古が出来る!!と心の中で小躍り。はて?T君が凄くいっぱいいっぱいな顔を
してるような気がするが・・・ま、気のせいだろう!(笑)
斎田派は四十八手こそが命である。これを全て覚えてようやく基本作りを始められるのだ。
やっと一人だが、四十八手全て体を通してくれた。あとは他にもう一人、また一人と増やしていけば
良い。そして段階に応じて四十八手の変化を教えていけば良い。
仙台に道場を開いてまだそんなに長くは無いが、ようやく自分の思い描いたものに近くなって
きたように感じる。道場は稽古生とともに成長するのだ。
・・・T君はまだ必死になってメモを書いている。なので他の生徒の稽古を見ることにする。
ふと近くを見るとS君とI君が組んでいた。S君の悪い癖が出まくっているので遠慮なく
ダメ出しをする。誉めるべき所は誉め、ダメな所はダメとハッキリ言ってあげるのは指導する
立場としては大事な事。どうも彼は最近平常の稽古を怠けがちのようだ。この自分に甘いという
一点だけでも改善されれば、彼は飛躍的に伸びると思われるのだが。一日たった十分でも良い。
継続する事こそが重要なのである。数度に渡ってそれとなく伝えてきたつもりだがまだ改善されて
ないので、自分から焦って稽古し始めるのを待つ事にする。人間、自分から吸収する気持ちがピークに
達していないと中々身につかないものである。
これは武術はおろか全ての事に言えるが、週一日の努力くらいでは上を目指すにも困難が多い。
むしろ週六日の努力の方が成果を出してくれる。外的な鍛錬も重要かもしれないが、内的な啓蒙
が必要になってくるのは間違いないだろう。

組の相手をしていたI君もヒザはまだ完治してないようだが徐々に上達はしてきているようだ。
ヒザが完治すればやらせたい事や教えたい事がたくさんあるのだが、無理をさせて怪我をさせるのは
絶対にしてはいけない事だ。早く完治するといいな、と心底思う。
今回S君とI君を組ませたのには少しワケがある。彼らは姿勢に同じ欠点があるのだ。
組んで稽古させる事により、自分から気付いてもらえればと、この日誌に書くまで黙っておいたの
だが、二人とも意図を汲んでもらえただろうか?(笑)
一応、指示には何気に理由を持たせてあります。ここを読んでる稽古生のみんなは注意しておいたほうが
良いかも(笑)。

・・・とやってる内に終わりの時間も近付いて来た事に気付く。
本当に集中してると早い・・・。おかげで他の人の形は一切見る事が出来なかった。
なんだか申し訳ない気持ちだったが、その反面形稽古ばかりしていたようだ。これはこれで良かった
のかもしれない。
最後、どういう話でそうなったかは思い出せないが、なぜかみんなで腕相撲大会をしていた。
ちなみに自分、腕相撲の生涯成績で負けは3人(うち一人はアメリカ海兵隊)のみ。案の定右手では
余裕の対戦全勝(笑)。・・・が、左手はほとんどの人に負けた・・・15才のI君にまで余裕で負ける始末で、
かなりヘコむ。おいI君、キミはオレの半分くらいの年だろが。一応大人なので顔は笑顔。←ひきつってるけど
でも実は本気でヘコみまくりました。
その後みんなで体力の話になり、みんな自分より小柄なのに自分より測定値がかなり上回ってる
事に驚く。A部君、キミの握力60キロてなんやのソレ(涙)。オレ40も怪しいんですけど。
個人の体力差をつくづく実感した時間だった。体力レベルでいうと自分はさほど高い位置になく、
それでもこの体力差の中で指導者ヅラをしてられるのも師匠や兄弟子に仕込んで頂いた技術あってのものと
知り、改めて心の中で頭を下げた。もちろん今まで出会った様々な先生達にもそうだ。
出会いはやはりかけがえのない宝なのだと思った。

稽古場を後にし、T中君と鹿島台道場へ向かう。
彼は学校の先生なのでなんとなく話題も学校関係の話に。もし車中で話した話が先週と状況が変わってなければ、
テストの点があきらかに悪い、のび太級の生徒(爆)を今週あたり呼び出して喝を入れてるハズだが・・・
その後どうですかT中君?(笑)
鹿島台道場に着くまで、学校の面白話と武術家としての将来の話をした。
で、道場到着。今日もまだ誰も来てない。もしかして今週も居取以上の稽古が出来ないのだろうか。
とりあえず遠山先生と世間話も含めて色々と話をする。
するとしばらくしたらI森君とT田君が来る。T田君、今度自衛隊に入るそうで福島に行ってしまう
そうで、少し寂しくなる。しかし入隊しても日曜日には稽古に鹿島台まで通うそうだ。凄いガッツだと
感心する。そういえば知人の心眼流使いの方も山形から宮城まで数時間かけて通っておられた。もう一人の
方に至っては仙台から栃木の道場まで通っておられた。魅力ある武術という事なのだろうか。四人でまた少し話を
して、ぼちぼち稽古を始める。
I森君とオレで居取・取手・取放を稽古。久しぶりに組んだが、やはりちゃんと習った人間は違う。
色々興味深く稽古を進める事が出来た。彼は今春師範代免許を授与される。これからもさらに張り切って
通って欲しいなと思った。
T中君とT田君は遠山先生と付きっきりで形の指導を受けている。その間自分は居取以上の稽古が出来る
嬉しさで彼らを見る余裕はなかったが、帰りの車中で聞くと、色々な事に気付くきっかけを得たようだ。
やはり鹿島台での稽古は得るものが多い。
ここで生まれた疑問を・・・3月6日の東京講習で兄弟子にぶつけるとしよう!!

(柳生心眼流東京講習会の内容は今月発行の「東北古武道通信」内のコーナーにて紹介致します)






仙台道場 2005年2月19日

今日は場所の関係でいつものところとは別の場所となった。
遠山先生も夜は用事があるそうで、珍しく鹿島台道場の稽古は休みとなった。
稽古が始まるのは場所の都合で18:00から。久しぶりに半日休みになりそうだ。
前日は朝まで遊んでいたのでとりあえず昼過ぎまで寝る。起きだして、適当に食事を済ませる。
こんなにノンビリした土曜は久しぶりだ。
が、当日は生憎の雨。ここから遊びに行く気にもなれず、とりあえず家でまったりと時間を過ごす。
まったりと過ごしていたらあっという間に夕方になってしまった。そろそろ出かける準備をしなくては
ならない。
稽古場所が移動した為に通うのが大変な生徒が2人いるので、まず彼らを送迎する事にした。
熱心な生徒は極力何か助けになってあげたい。甘やかしているような気もするが、今はこれで良いと
思っている。しかし面倒な事に彼らを拾うには土曜日の仙台駅前を2回通らなければならない。
雨のせいもあり、案の定大渋滞。稽古の開始時間には少し遅れてしまうかも。
それでもなんとか2人を拾い、稽古場の駐車場へ・・・と思ったら満車。みんなを降ろして
かなり離れた駐車場に停めた。ダッシュで稽古場に向かうも30分遅刻してしまった。
申し訳ないので予約時間を一時間延長。場所代が多少高いのだがやむをえない。
手続きを済ませて中に入るといつもの面々が集まって、もう稽古を開始していた。
見学の方も見えられており、着替えながら少しお話をした。話した感じだと結構な興味を持って
頂いてるようで嬉しくなる。斎田派の、形におけるの理論と重要性を話し、動きながら体験して
頂いた。今日はとりあえず見学メインということで、一通りの説明の後、みんなの稽古を見る事に。
さらに質問はないかと尋ねる。反応がイマイチ。今週はみんなあまり形を振りこまなかった模様。
さすがに今度切紙を取る生徒は多少の進歩が見られる。次回あたり集中してやればなんとかなるだろう。
他の生徒にはある動作をやらせ、それを通じて形を振る事の重要性をさらに強調してみる。が、まだ核心が読めず、
目先の動作にとらわれている。これは教え方をさらに工夫する余地があるかもしれない。武術は単純なテクニックに
熟達したからといって強くなるものではない。・・・しかしよくよく考えてみれば自分もはじめは小手先の技に
走りまくっていた事を思い出す。悪いところまで同じ道を通らなくてもいいのに(笑)。
今回は別の方法で形の回数をこなすように教えてみる。これでみんなどのくらい振ってくるか、来週が見ものである。
さて、ふと横を見るとT田君とT中君が一緒に形を振っている。T田君は手術後のブランクがあるが、やはり
少し動けば早い段階で勘を取り戻すようだ。T中君は足幅が広がるクセが修正されつつある。二人とも
この調子でやってくれれば良いのだが。
Cさんが居取を教えて欲しいというのでリクエストに応える。彼女は二十八手を先日覚えきったばかりだ。
細かいところは省いて動く順番だけを重点的に教える。居取の袖附あたりまで進み、気が付くと回りが
興味深そうにこちらを見ていた。教えて欲しそうな顔があまりにも多かったので混ぜてあげる事に(笑)。
みんなに技をかけたりしてわかったのだが、ここしばらく相手がおらず、切より上の居取・取手・取放の形を
稽古していなかったせいで、あきらかに動きがぎこちなくなった自分を感じた。これは今のメンツにも早く
覚えてもらって、仙台道場でも稽古できるようにしないと、と強く思った。(現在は鹿島台道場にしか稽古相手が来れない為)
今回みんなが居取の中でお気に入りだったのは、折取の最初の肘での当身だったようだ。
何通りかの当て方の内、痛い当て方をお見舞いしてあげたらそれが好評で、全員が順番で自分にも当ててくれと
言ってくる。・・・この当て方は当てた場所に時間差でじんわりと激しい鈍痛が襲ってくる。その時間差で襲う激痛や感覚が
非常に不思議で良いらしいのだ(笑)。
そういえば自分も昔は痛い技と聞くと「かけてください!!」とお願いし、兄弟子を困らせたりした記憶がある。
兄弟子は優しいので「しょうがねえなあ」と笑いながら自分に技をかけてくれる。そしてあまりの痛さにのたうちまわる。これがいつもの
パターン。当時は痛い技を味わうと、自分が武術の世界に身を置いている実感が強く湧いた。なんというか、その痛みが自分の大きな
目標となり、いつかは自分もこういう技が自在に使えるようになりたいと夢見たものだ。今では必ずしも「痛い技=良い技」とは思ってはいない。
だから小手先の技術に走る彼らを本当は戒めないといけないのかもしれない。
だが、過去の自分を省みると彼らの気持ちはよく分かる。なので、とりあえず全員に当身をして差し上げる。
・・・その後、とりあえず腕の一部が真っ赤になっている一団が出来上がる。・・・なんて楽しい奴らだ(笑)。

みんなやりたがってるのでやり方を教えてみる。が、当然全員出来ない(笑)。これはある理由で二十八手をやりこまないと
威力が全然出ないのだ。良いところで形稽古の大事さを理解してもらう事が出来たと内心喜ぶ。
・・・でもこの肘当てよりも別なとこのほうが大事なんだけどなー、と独り言を言ってみたり。まあ自分も大してうまくもないのですが。
みんなには早く上手くなってほしい。武術は上手くなればなるほど、本当に楽しくなるものだから。

時間がたつのは早い。毎週そうだが、あっという間に終わりの時間になってしまった。
そそくさと稽古場から退出し、解散とした。
帰りの車中でも送迎の生徒と無駄話を楽しむ。そうそう、その中での話のひとつ。T中君の妹は
かわいいという噂は聞いていたが、どうやら川嶋あい似で結構なモテ系らしい。
・・・東京在住との事だが・・・いつか東京の演武に妹連れてこいよなT中君(笑)。
そういえば今年の東京での演武、3月末だったろうか。今年は自分の都合で行けるかどうかはわからないが、
今から気を引き締めていきたい。仙台道場の面々も来年くらいには東京で演武できるくらい上手くなってくれれば
良いな、と思う。
さあ次週の稽古もまた、楽しみだ。






仙台道場 2005年2月12日


この日は三連休のど真ん中の日。前日は吉野家が1日だけの華麗なる復活を遂げていた。
豚丼もこれはこれでうまいとは思うのだが、だいたいの店で行列を見た。買おうと思ったがその気も
失せるくらいの並びっぷりだったっけ。久々に牛丼も食べたかったけど、まあいいかなと。
今日は午前中の稽古は出なかった。後で聞いたらS君が自主練をしていたようだが、他の心眼流道場と
場所がカブり、若干気まずかったらしい(笑)。
道場に着くと既に高校生コンビT君とI君、K場君、S君、Cさんが来ていた。もんぢんA君はアバラを怪我して今日はお休み。
遅れてT田君、T中君、N君も到着。お休みの人も目立つが、教えるほうとしては少ないとラクだ(笑)。
T田君は手術から復帰一回目の稽古。体力も落ちてるっぽいのでみんなで足の鍛錬から初めてウォームアップ。
案の定全員途中で足がガクガクになり崩れ落ちる。一番足腰がしっかりしてそうなK場君は前回の鍛錬よりは比較的
イケてたが、よく見ると体が少しラクな角度になっていた。見逃さずに辛い角度に修正してあげる(笑)。それでも
まあよく出来ているほうだろう。S君は相変わらず一番苦しそうにしている(笑)。
次に立ち状態→腰を落とす→立ち状態、と繰り返しての足の鍛錬。単純に体を上下させるのではない。
ある姿勢を維持させる。そうすればこんな単純な動作も強度の高い鍛錬となるのです。
このへんでブランクあけのT田君がノックアウト。
今日は丹念に形稽古をやるか・・・(涙)






仙台道場 2005年2月5日

この日、自分は山形へ出張の為に自主練習をさせておいた。
仙台道場の面々は基本的に師範不在の場合は自主稽古を怠る生徒が多いのだが、稽古日誌のせいか、
この週は自発的に集まって鍛錬するようだ。こういう変化は非常に良い。
心眼流は一人稽古の形がある為、相手がいなくても稽古は十分出来る。しかし、組稽古から学ぶ事も
多い。平常は一人で稽古し、こういう機会に組んで、質の違う感覚を得なくては向上はできない。
忙しくて稽古メニューを与えるヒマもなかったので完全にお任せにしておいたのだが、メールで
稽古内容を聞いてみると形稽古ばかりやっているという。おお、非常に良い感じだ。やっぱり最後に
ものをいうのは形稽古なので頼もしく感じる。午前中から始めているらしいが、効果が期待できそうだ。
午後にも少し電話で様子を聞いてみると、S君が非常にぐったりした声だった。熱心にやっているなあと嬉しくなる。
・・・後日談だが、稽古後S君は友達と遊びに出かけたらしい。ぐったりしてた割には凄い余力だ!!
次回は彼には特別に、そんな余力を残さないくらいの稽古をつけてやろうと固く心に誓う事に(笑)。
若いから平気でしょう。(多分)

山形での用事をとっとと片付け、一路仙台へ。
今日はO君とK場君の正式入門の日である。まずK場君を拾い、本日の稽古場所へ向かう。
ついたら丁度稽古が終わったところのようだ。O君とCさんを乗せ、鹿島台道場の前に我が家に
寄り、シャワーを浴びる。なんか忙しいなあ今日は・・・。
車中でK場君に以前話していた某激ウマ醤油をおすそわけ。世の中にダシ醤油は数あれど、
この醤油に比べたら、普通の醤油なんて黒い塩水みたいなモノだよ!ともったいつけて渡してみる(笑)。
ひどく喜んでくれた。喜んでもらえたので自分も嬉しい!
そんな中、O君は古本屋で買って車に置きっぱなしだった「活人剣一刀斎」を読みふけっている。彼は本が好き
らしい。今度彼とはゆっくり本の話でもしてみよう、と心に誓ってみる。

余談はさておき、みんなで鹿島台へ。
道場に到着。今日も鹿島台へ専門で通ってる彼らは来ていない。
遠山先生によると体調を崩してるらしい?
今日も切より上の形稽古が出来ないのか・・・とちょっとガッカリ。最近燃えているので
次週こそは来て欲しいなと思ったり。
そうこうしてる内に二人とも入門証を書き、正式入門。最初は片手で数えるくらいしかいなかった
が、ここ1年で稽古者も20名以上に増えた。ずいぶん増えたなと感慨にふける。
気合を入れなおして稽古開始。
最初に二人とも遠山先生に形の検視をして頂く。普段自分が注意してるところをやはり注意される。
そして手直しの方法を。その方法が、非常に理にかなっており、聞いていた自分も勉強になった。
形の修正方法は多少理解した気でいたが、やはり指導経験の長い先生にはかなわない。
やはり初心のうちは余計な事は教えず、余計な力を混めさせないように形を振らせるのが一番だ。
その後数時間、基本となる各段の片衣を中心に稽古をつけて頂く。初伝に奥義あり、等とどこかで
聞いたことがあるが、心眼流も例に漏れず基本は片衣だと思う。この動きが身に染みないうちに
何をやろうとしてもそれは流派の動きとは呼べない。古武道全体がそうだが、形の内容を理解しないと
意味がない。基本の動きをおろそかにして乱捕(組手の事)をやっても、それは古武道を稽古している
事にはならない。「古武道をやってる人がただバチバチ打ち合ってる」という単純な現象が起こるだけだ。実際に
乱捕をするのは非常に重要である。形だけやってて強くなれるわけではない。乱捕と形稽古は車の両輪の如く
あるべきだ。が、まず初めに形ありき、ではないだろうか。原付免許しか持ってない人間にトラックを
運転させようとしたって動きに無理が出るだけである。古武道よりも早い段階で乱捕のような事がやりたいならそれは
柔道・空手等に入門すれば良いだけの話だ。心眼流なら、まずは形。そして流派の動きが染み付いてきたらそこで乱捕を
始めれば良いと思う。形だけに偏るのもおかしい。乱捕に偏るのもおかしい。要は兼ね合いの問題なのでしょう。
形は言うなれば「非日常の動き」。あんな動き、普通に生きていたらまずありえません。その非日常の動きを気の遠くなるほど
反復し、それをいつしか自分の日常の動きに溶け込ませる。これが形稽古の目指すところであり、非常識とも言える効果を生む
「技」の根源となってくれる。形稽古とはとにかく重要な鍛錬なわけです。
みんなで形稽古に没頭しているといつの間にか22時を大きく過ぎていた。集中していたので時間が短く
感じられる。先生に遅くまで付き合って頂くのも悪いので、取り急ぎ稽古を終える。
先生にお礼を述べ、鹿島台から仙台へ。K場君は大学近くに自転車を置いていた為、学校まで送る。
多分家に着くのは夜中の1時くらいだろうか。O君も家に送り届け、今週も無事終わった。
来週は三連休の真ん中が土曜日で稽古日!・・・安息の日は続かないみたいですね・・・。






仙台道場 2005年1月29日

今週も朝9:00からの稽古。が、自分とCさんは少し遅れて到着。
場内を覗くと、もんぢんA君とS君が来ていた。
今週はT中君は来ない。彼は学校の先生をしているのだが入試が近いそうでスケジュールが目一杯だ
そうだ。じゃあ今週は午前中は久しぶりにのんびり出来るかと思っていたのだが・・・残念(笑)
午前中はこのメンツで稽古だ。
まず基本の形を振らせる。う〜ん、彼らは最近忙しくしてるのは知っていたが、前回より少し振りが
鈍っていたので軽く喝を入れる。特にS君は近頃「道場での稽古」に対して依存が強くなってきたのを
感じる。誰かが見ていないと自分に厳しく稽古出来ない、というのでは、今後大きな壁に当たる事に
なるだろう。道場以外での稽古こそ、大きな基盤となるのだ。注意を促そうとも思ったが・・・
あえて具体的に指導せず、もう少しほっておく事にする。
さて、今日はビデオ撮影会でもある。ビデオで形を撮り、それを反省材料とするイベント。
もんぢんA君は午後から栃木の実家に帰るというので先行で撮影。力が抜けてない・・・脱力は
重要課題であるので誰しも引っかかるものだが、こればかりは自分で頑張って稽古してもらうしかない。
続いてS君。動作にムラがある。姿勢にもムラがある。ムラっ気さえ直せば面白い事が出来るように
なるだろうな、と。
終了30分前に高校生コンビのT君とI君到着。I君はヒザを怪我してしばらく来れなかった。
久しぶりの顔を見て嬉しくなる。この二人の友達も今度見学に来るらしい。さらには彼らによって
斎田派の学校公認の同好会も立ち上げに向けて準備も進められている。彼らとは高校が違う子も
最近入門を決めた。次代を担うであろう若い世代(と言っても自分もまだ20代だが/笑)が集まり、
古流を学ぶのを楽しみとして、全員一様に活気付いている。頼もしい限りだ。
I君はまだヒザが完治していないとの事で、本人のリクエストに沿うかたちをとる。
しかしあっという間に午前の部は終了。また学食にて昼休みに入る。
S君が味噌バター茶漬けなる限定メニューを発見。非常に美味そう。
今日はみんなで大昔にやったゲームの話等で盛り上がる。(特に冒険の書が消えた時の悲しみについて)
今の高校生もスーパーファミコンでフツーに遊んで育った事を知って驚いた。てっきりプレステかと。

さて午後の稽古。
形稽古をしているとメールが来る。第三の高校生、O君だ。どうも寝過ごしたらしい。
少しヘコんでるようなので気にするなといった内容のメールを送り、待つことにする。
するとほどなくO君到着。さらにA君も奥さんと1歳のお子さんを連れて来られた。
A君はまだ自分より全然若いのだがもう子供がいる。一時、仙台道場の子供好き軍団により
「A君のご子息を囲む会」が出来る(爆)
いや、実際子供はかわいいもんですねー。奥さんに頂いたお菓子は後でみんなで分けました。
おいしかったです、どうもありがとうございました。
A君、少し体を動かした後、お帰りになる。I君もヒザが限界につき帰宅。つーかI君、家は
白石市のはず。よく通ってくるなと感心してみる。
さて、またもくもくと稽古に勤しむ。S君にCさんの指導をお願いする。O君はまだ始めたばかり
なので自分が付きっきりで形の説明を。その間T君には悪いけど足の鍛錬を孤独に続けてもらう
事に(笑)。T君、どうも形が上手く振れないせいで激しくブルーになってる様子。焦っても
急には上手くならないよ、と言って、今はそっとしておく事に。
O君には腕を伸ばす事が出来ればこんな事ができるんだよ、的な事を話し、実践してみる。
初心者に斎田伝の面白さを説明するには体のパーツの使い方から入ると非常に理解が得やすい。
決して自分は天才でも超人でもないが、斎田伝の教えはあたかもそうであるかのように見せる。
昔の人が考えたカリキュラムや知恵には本当に驚かされ、頭が下がる思いです。
一通り教えて、はっとT君を見ると鍛錬しながらまだ煮詰ったような顔をしている。
気分を変えさせる為に、みんなで体の使い方をやってみるが・・・結果、全員出来ないで終わる(死)
形稽古は数をこなすしかないと言い聞かせて、午後の部のビデオ撮影に移る。
気付けばもう夕方4時半。都合で来れないハズだったのだが、遅れてK君が来る。
全員大急ぎで撮影。撮りながらよく見てみると、みんな入門して来た頃より数段上手くなっている。
もっとみんな上手くなれ、と心の中でつぶやいた。やっぱりみんなが上手くなると自分も嬉しい。
みんな大事な仲間ですからね。
で、最後はCさんの撮影の番。まず表。次に中極・・・のハズだったのだが・・・なぜか突然
カメラに向かって某氏へのビデオメッセージに・・・(汗)
詳しくはあえて書きませんが、大爆笑の渦に巻き込まれました(笑)
そんなこんなで午後の部も無事終了。S君、T君は引き続き鹿島台での稽古。
新調を頼んでいた彼ら道着も届いたそうだ。車で一路鹿島台道場へ。
道場に到着すると真新しい道着がたたまれていた。遠山先生と一緒にその姿を眺めるが、実に
初々しい。先生と一緒に「なんか懐かしい光景ですよねー」と一笑い。誰しもこういう瞬間が
あるのだ。
全員着替えて稽古開始。今日は体調があまり良くない為、遠山先生と一緒に指導に回る事にする。
2人に対して2人で指導。ほぼマンツーマン。密度の濃い時間が続く。
S君が主に注意されていた点はやはり脱力。どうしても特定の動きになると力が入る。本人も
わかってはいるがどうしても力が入る模様。ここらが「身熟」の難しさか。
T君の主に注意されていた点もやはり脱力(笑)。彼は以前空手をやっていた事があるのだが
その時のクセが影響してるようだ。
気がついたら表7本を終えるまでに4時間があっという間に過ぎていた。
さすがに4時間もマンツーマンだと向上の度合いが違う。軽く形を振らせてみても、稽古前とは
雲泥の差だ。あとはこの調子を維持される事を願うのみ。なので維持する為の重要な口伝を教える。
あとは本人達のやる気次第だろう。
先生にお礼を述べ、帰途に着く。S君とT君は大満足の様子。
次週はいよいよK君とO君の正式入門の日となる。気合を入れて望まねば、と思う。






仙台道場 2005年1月22日

私、車検につき帰省。よって自主練習日(笑)
もんぢんAくんやNくんらで足の鍛錬と形稽古をしたらしい・・・。






仙台道場 2005年1月15日

今日も午前9:20より稽古開始。道場にはA沼くんが先に来ていた。
道場内では、自分を含めても最年長の人だ。(といっても自分と1つしか違わないが)
この方は話が非常に上手で面白く、会話していて全く飽きない。東京で10年暮らして
いたそうだが、そのせいか凄くオシャレで、仙台の田舎だと一際目立つ。自分はいつも
なんとなく憧れていたりするのだ(笑)
なんでも仕事の関係で4月まで来れなくなるという事なので本人のリクエストに
沿う稽古をしてみる。すると肘当での威力を出したいとの事。
・・・こういう派手なのは東京道場の方が得意なのだが・・・と思いつつも稽古開始。
肘当の要点を一通り話し、斎田伝の形稽古で目指してる内容とさほど変わらないと
説明。まず彼に腰を落としてキックミットを構えて持たせ、実践して見せる。ミットに当たる。体が飛ぶ。
壁に当たってようやく止まり、「本当に吹っ飛ぶものなんですね」とお世辞を頂く。
今度は逆に自分でキックミットを構え、A沼くんの肘当を受ける。一発目、とりあえず
ビクともせず。要点を説明し直し、手直しを加えながら何発か続けるうちに威力が
上がってきた。結局は筋力ではなく、普段の形稽古での動きを染み付かせる方が効率が
良いという話で納得して頂く。ほどなく道場にきたSくんと早速組稽古をしてもらう。
その間、先週に引き続き切紙伝授の審査を受けるT中くんの稽古に。前回の道場開きの
時に遠山先生に言われた事もあり、中極の形の稽古をする。遠山先生には足幅が広いと
いう事を言われたらしい。狭くなくては駄目だと事をいくつかの動作を見せながら説明し、
形を振らせる。劇的には改善されないものの、及第点に近付く。3月に間に合うように
仕上げてあげなくては・・・。T中くんの形を見る事に熱中してる間に唯一の女性の
Cさんが他の生徒に形を教わっていた。昼の休憩に入る前に表・中極・落・切の形を一本ずつ
振らせてみる。驚いた。いつの間にか覚えてる。課題はまだ多いが、彼女は4月の演武
までに表・中極・落・切・居取・取手・取放までの49手を全部覚えると宣言している。
形を振り始めてまだ半年も経たないというのにそれは無理だろうと内心思っていたが、
この調子なら実現してしまうかも。形の精度を上げるのも肝要だが、まず形の順番を覚えて
もらわないと説明が出来ない。その点から言えば良い傾向と言える。あとは彼女の頭が
オーバーフローを起こさないようにこちら側で調整してあげれば良いのだ。
最後に高校生のTくんの形を見る。重大な課題を発見。午後に教えると伝え、まずは
午前の部終了。全員でいつもの学食に向かう。
いつもの学食でいつものカレーを食べる。ついでにチキン南蛮を頼むがこれが非常に
美味。自分はこの稽古と稽古の合間の昼休みがたまらなく好きだ(笑)
まったりしているともんぢんAくんが学食に来る。彼は午後から参加するらしい。
仙台道場は基本的に体育会系ではない。何時から何時までの参加かは各自の都合に
任せている。武術の知識や技というものは各自が好きな分だけ持ち帰れれば良いと
思う。入門してまで道場に来るからにはみんな武術が好きなのは間違いない。
自分で現在の武術に関するキャパシティを見極め、自分の中で調整して稽古していくのも
修行のひとつだと思うのだ。その証拠に、何も考えずに口を開けてエサを待ってる愛玩動物は、エサが
なくなれば死んでしまう。もしエサがなくなったら自分は自分でどうすべきか?と考える事が
出来る「危機管理能力」や「自己管理能力」や「自発性」というのは武術のみでなく、社会に出て仕事を
やるにしても求められる能力に間違いはない。人に物を教える以上、腕だけ上げてやればいいというものでは
無いと考えている。少なくとも自分は廣瀬師範や遠山先生にはそう教わってきたし、特に廣瀬師範には
公私ともに面倒を見てもらった。まさに武術の目指すところは「心・技・体」、なのだ。
さて、話は逸れたが午後の稽古の時間になる。
学食から戻るとK場くんが道場に来ていた。彼は某大学の合気道部主将を務めていたくらいで
武術に対して熱心さがある。彼も今年正式入門するそうで、さらに道場に活気が出そうだ。
人も増えたのでとりあえずみんなで出来る基礎鍛錬を始める。
まずは、とある足の鍛錬。あるやり方で道場内を一往復させ・・・ようと思ったらあまりのキツさに片道の
半分くらいの距離で全員倒れる。Sくんなどは最初の一動作をしようとしても動けないらしい。
・・・こうなると自分は非常に燃えてくる(笑)
よし、今日は基礎鍛錬に重点を置こう、と心に決める。
やはり鍛錬はキツいらしくみんな真っ赤な顔で続けている。そして倒れる。「もう駄目だ〜」と誰かが
崩れ落ちる度にどっとみんなから笑い声があがり、倒れた者は笑顔でなにくそ!とまた続ける。
凄く良い雰囲気だ。キツくても楽しいと、稽古は全く苦でなくなる。
続いて下半身の柔軟。「自分に厳しくやれ!」と言ってもなかなか厳しくなれないのが
お約束。一人一人の補助について、軽く体をある方向へ押してやる。
・・・人間、こういう時に極まると悲鳴をあげるよりもゲラゲラ笑ってしまうというのを
初めて知りました(笑)
全員で一通り笑い終えた(?)あと、さらに別法の足の鍛錬へ。
既に足をいじめすぎて足が笑っている彼らだが・・・みんな若いからまあいいだろう。
一部では足がブルブル震えている人がいる。でも楽しそうだ。
みんな相当消耗しているはずだがまだやる気のようだ。今度は上半身をいじめる
鍛錬を行う。これも2人がかろうじて成功しただけで、あとは全滅。次に体幹の鍛錬。
そういえばこんなに集中して鍛錬をした事は無かったなあ。気が付けば基礎鍛錬だけで
3時間近くやっていた。残り時間で形をやるが、全身ガクガクの為に満足に形が振れない
様子。しかしその代わりといってはなんだが、余計な力が入らない良い形が振れていた。
これはちょっとした収穫かもしれない。
途中、午前中に約束していた高校生のTくんの形の重大な課題を教える。本人愕然。
先週、遠山先生にも同じ内容の事を指摘されていたらしい。修正方法を教える。
これで本人がちゃんと稽古すれば改善されるだろう。
苦しいはずの鍛錬をやっているはずだがとにかく午後は笑いが絶えなかった。
全員翌日全身筋肉痛だったようだが、満足している模様。武術好きで、どこまでも
好感の持てる奴らだ(笑)。また次回の稽古まで復習を怠らずにいて欲しいものです。

夕方からは鹿島台に移動。
仙台はその時、大雪の為、とにかく前が見えない。
軽い渋滞にため息をつきながら、ラジオで気を紛らわせてみる。
ラジオを付けてみると丁度「アバンティ」という番組。これを聞きながら鹿島台に
移動するのが毎週の日課になっている。毎週非常に楽しみにしている番組で、飽きない。
途中、鹿島台道場の方に専門で通っているTくんから電話。今日はいつも来ている
Iくんも含め、誰も来ないらしいとの事。君はどうする?と聞いたら大雪にも関わらず
やる気マンマンだったので、彼を駅まで拾いに行って、一緒に道場に行く事に。
遠山先生もまさか大雪の日に来るとは思わなかったらしいが、笑って付き合ってくれる。
Tくんは表。自分は中極を中心に全体を通して見て頂く。
22:00頃まで稽古は続き、今日は形もそうだがどちらかと言えば遠山先生の考え方や
昔の話を聞く。やはり経験者には勝てない。非常にためになる。
Tくんとモチベーションをさらに高め、大満足で帰途につく。
来週は車検がてら一度帰省する為、稽古には参加出来ないが、さ来週はまたさらに有意義な
一日になれば良いな、と思う。






仙台道場 2005年1月8日 「道場開き」

今年も道場開きの季節となった。
今日は午前中しか来れない生徒がいる。午後も生徒が来る。夜は鹿島台にて稽古。
・・・最近はずっとそうなので別に珍しくも苦でもないが・・・要は一日中稽古というわけですね(爆)
道場に行くと既にSくんが来て形を振っていた。彼は初めて二ヶ月くらいだったと思うが、なかなかに熱心。
とりあえず基本の二十八手はほぼ覚えてるようなので、雑談を交えながらそれとなく動きを見てみる。多少は家でも
振ってる様子。
その後、T中くんと高校生のTくんがやってくる。彼らもなかなか熱心。特にT中くんは今度「切紙」免許の伝授を受けるので
張り切っているようだ。高校生のTくんは見た目は非常にチャラチャラした今風のヤローだが、実は勉強もちゃんと出来、
実はボランティアまで素でしてしまう一面を最近知った。侮れない奴だ(笑)
午前はこのメンバーに女子のCさんともんぢんAくん、見学者のOくんが加わる。他のメンツは午後か?そういえば
バイト等で休みの生徒もいたっけ。武術も良いですが、やはり仕事のほうが大事です!
とりあえずT中くんにCさんの形を見てもらう。その間にOくんに見学向けの説明とちょっとした崩しの技を見せる。
他のメンツには組稽古をしてもらい、あとで見ることにしよう。今日は参加者が少ないから一人一人見てあげられるので嬉しい。
Oくんは見学2回目になるが、力も入れないのになんで技がかかってしまうのかが非常に不可解らしい。
そういえば昔は自分もこんなだったなあと、説明しながらノスタルジックな気持ちに(涙)
最後、脱線して、10分くらいだがなぜかみんなでバク宙の練習をしてみる(謎)。Tくんは別に体操を習っているワケでは
ないが、側転→ロンダート→バク宙がフツーに出来てしまう。自分もやってみたが、中々難しいですねコレ(笑)
午前はあっという間に過ぎ、近くの学食にて昼食。この昼食時はとりあえず馬鹿な話をして大笑いしてれば良いので
気がラクだ(笑)。
午後も午前中のメンバーはほぼそのまま。Kくんが加わる。Kくんも切紙伝授間近。彼は剣道の有段者なので
姿勢が非常に良い。腰さえもう少し落ちるようになればだいぶ技も変わってくるハズだ。ただ、これはもんぢんAくんにも
特に言えるが、力を入れすぎるクセが抜けない。脱力あっての斎田伝なので、ここはなんとか自力で頑張って
もらいたいところ(笑)。
午後は形をメインに稽古する。否定する人も多いようだが、やっぱり古武道は「形」が生命線だと思う。
午後は全員の形を見て回り、細かい修正をしていく。ついでに礼法の説明。この礼法の動きが思ったより
難しいらしく、ちょっと細かい動き方を教えたらTくんとSくんがしゃがんで礼をし終わった状態から立てなくなった。
2人ともショックを受けていたようだが、厳密な動きをしようと思えば簡単に立てるワケがないと説明。
それでも悔しいようで、Tくんが粘っていた。兼ね合いもあるが、ひとつの動きを追う姿勢としては非常に良い。
兄弟子の廣瀬師範は遠山先生の何気ない動きひとつであっても鬼気迫る執念で何かを見いだそうとし、
いつでも向上心にあふれていた。小さな積み重ねがいつしか大きなものとなって自分に帰ってくるのだろう。
午後も無事終了。鹿島台に車で移動。
鹿島台に着くと、まだ誰も来ていなかった。ので色々準備をしながら話をしているとちらほらと人が集まり
始める。IくんとT田くんも遅れて参加。古式に則った道場開きの儀式が始まり、遠山先生が静かに儀式を進める。
仙台道場のメンツは全員初めてなのでずいぶん緊張しているようだ。
儀式の後はまた稽古。どうもみんな遠山先生の前だと緊張してしまうようで質問も少ない。
武術は上の先生にどれだけ質問が出来るかで全然違うので、もったいないなあと思いながら、
ようやく自分の稽古を始める。
今年もまた稽古が始まる。つらい事もある。けどやっぱり楽しい。またみんなで一緒に頑張ろう!
・・・ちなみに毎週こんなに長い日記は書きませんのであしからず(笑)